大学受験スケジュール戦略

「大学受験は、どんなスケジュールで勉強したらいいでしょうか?」

はい。それは、ケースバイケースです。

1、高校1年からスタートする場合
2、高校2年からスタートする場合
3、高校3年からスタートする場合
4、高校3年の夏からスタートする場合
5、ほとんど勉強していないまま、受験をする場合
6、浪人生の場合

と分かれるでしょう。

当然、すべてにおける受験戦略は変わってきます。
(推薦入試やAO入試のケースは除きます)

1、高校1年からスタートする場合

1の高校1年から始める場合は、

高Ⅰのときは、今マスターしておくことで、高3の終わりの入試のときまで
忘れないものを中心にやります。

特に、現代文、古文、漢文、小論文を中心にやります。
国語に関しては、一度マスターしたら、得点力は落ちません。

『1分間英単語1600』は、この時点でマスターしておくと、
あとが楽です。

数学など、他の教科に関しては、苦手意識をなくしておくということは
重要です。

高2になったら、数学などの論理性が強いものを。
英語は、英熟語と英文法をマスターして、英単語、英熟語、英文法問題は、
無敵になっておくことが重要です。

高3になったら、英語は長文問題と過去問を。
1日20長文をノルマにしましょう。
1行1秒で読めるようになっていれば、可能です。

もちろん、全訳をするのは時間の無駄なので、やめましょう。

そして、センター試験対策と過去問対策を10年分しましょう。

こんな戦略がとれます。

2、高校2年からスタートする場合

まず、最初の3ヶ月で、「1分間英単語1600』を使って、
1単語1秒で、目で見て覚える訓練をしましょう。

これができるようになると、英熟語にも英文法にも、
歴史にも数学にも応用できます。

まず、最初の3ヶ月で英単語をマスターしながら、
暗記法をマスターしましょう。

高2の段階で、1分間英単語、1分間英熟語、1分間英文法は、
マスターしておきましょう。

数学を選択する場合は、1分間数学もやっておいてください。

国語は、出口の現代文講義の実況中継をまずやりましょう。
できるだけ早い段階で、こなしましょう。

そして、1分間古文単語、1分間古典文法も、マスターしましょう。

高3になったら、過去問中心にこなしていきましょう。

このケースは、高Ⅰでやるべきだったことを
高2からやるだけなので、それほど遅れが気にならないと思います。

3、高3からスタートする場合

3の、高3から受験勉強を始める場合を、お話ししましょう。

というか、まずは、お説教から。

あのさあ・・・
もしかして、受験をなめてる? 

灘高校、開成高校の生徒たちは、小学3年くらいから
塾に通って、さらには中学2年の段階で、高校3年くらいの
勉強までやってしまって、毎日毎日、勉強してるんだよ?
命かけてる人たちがいるんだよ?

にもかかわらず、今更って。

彼らは、努力する天才なんだよ?

それに比べてあなたは、努力をしてこなかった凡人。

勝てる訳がないでしょ?

小学生の頃から毎日バッティングセンターに通っていた
イチロー選手に、高3から野球を始めようと思っているんですけど、
勝てますか?

と言っているのと変わらないのです。

まず、そこを認識してください。

はい。では、お説教は、この辺で終わりにしますね。

で、それはそうと、天才をも逆転する方法はあるのか?

ということが大切ですよね?

もちろん、あります。

3ヶ月ですべての教科の偏差値を70に上げればいいのです。

「何だって? そんなこと、できるわけないじゃないか!」

と思う人もいるかもしれません。

でも、できますよ?

石井自身、できましたし、石井が家庭教師をしたときも、
3ヶ月で全教科の偏差値を70近くに上げましたよ?

ごく普通に。

昼下がりのコーヒーブレイクと変わらない、日常として、
できますよ?

もちろん、前提として、中学レベルの基礎があることが大切です。

「dogって、何ですか?」

と言われたら、さすがに難しいですし、

「ABCからZまで、連続で言えないんです
アルファベットも書けません」

と言われたら、お手上げです。

ですが、そうでなければ、最速で成績を上げるのは、可能です。

まず、『1分間英単語1600』を使って、
Ⅰ単語1秒で覚えるのが、当然であると潜在意識に刻み込みます。

もちろん、iPhoneかアンドロイド携帯のアプリを使って、
最速で暗記します。

1分間英熟語も、アプリをダウンロードして、最速で
終わらせましょう。

1分間英文法もこなします。

1分間英単語、1分間英熟語、1分間英文法の3つをこなすことで、
かなり成績は上がるでしょう。

もっとも早いのは、1分間勉強法の合宿に来ていただき、
直接、石井から1分間勉強法を伝授されることです。

当然ではありますが、1冊1分になる方法の伝授ですので、
これがあるかどうかで、勉強効率はかなり違ってきます。

そして、数学も1分間数学を使ってください。

もう、時間がありません。

まず、最速の勉強法をマスターする。
そのあとに、多く問題に当たる。

それがもっとも合格に近づくと思っています。

4、合格まで半年しかない!という場合

この場合は、むしろ、1分間勉強法といった、
新しいメソッドに手を出すのには慎重になった方がいいと思います。

1分間勉強法は、最強のメソッドではありますが、
弱点としては、マスターするのに3ヶ月は最低でもかかるという
ことが上げられます。

1分間勉強法は、潜在意識を「できない」から「できる」に変えることによって、
習得が可能になるメソッドだからです。

潜在意識の切り替わりポイントは、21日、90日、180日です。

最低でも3ヶ月はマスターするまでに欲しいところですが、
もし、あと3ヶ月しかないという場合に、1分間勉強法に手を出してしまうと、
中途半端なまま、入試本番を迎えてしまう可能性があります。

1分間勉強法は、3ヶ月後~6ヶ月後に、成績が急上昇するメソッドです。

逆に言えば、3ヶ月間は成績がまったく上がらないメソッドでも
あるわけです。

入試まで3ヶ月を切っている場合は、1分間勉強法の中でも、
『1分間英単語1600』だけは効果があるので、やってください。
理由は、試験の合否にかかわる英単語ばかりの掲載しているからです。
ここに収録されている単語だけでも、暗記して試験に臨みましょう。
もちろん、アプリケーションも使うのが、効果的です。

基本的には、残り3ヶ月を切った状態で1分間勉強法を知ってしまった場合は、
1分間勉強法を使うよりも、従来の方法論のほうが
いいのではないかというのが、石井の考えです。

いきなり過去問対策から始めて、過去問中心の勉強をするのが効果的です。

5、ほとんど勉強しないまま、試験を受ける場合。

5のほとんど勉強しないまま試験に突入する場合は、以前も述べましたが、
「悪問ばかりが出題される大学・学部を選ぶ」
というのが正解です。

そして、奇跡にかけましょう。

この段階では、成績を上げることは、もう難しい訳ですから、
勉強しなくても受かる大学はあるのか? というのを
探すのが一番いいでしょう。

倍率が1倍を切っていれば、かなりチャンスはあります。

さすがに、勉強していませんが、東大に行きたいです。と言われても、
難しいです。

志望校選びに時間を費やしましょう。

その際には、親の協力が不可欠です。

両親が、息子でも受かる大学はあるのかを研究するのがいいでしょう。

6、浪人生の場合

6の浪人生の場合ですが、浪人生の場合は、戦略が少し変わってきます。

1日中勉強ができるので、

午前中は、頭をもっとも使う科目。数学などが適しています。
午後は、英語などの語学が中心。
夜は、歴史などの暗記ものを中心にしましょう。
潜在意識は、寝ているときに無防備になり、記憶が定着しやすいです。
なので、暗記科目は、寝る直前に行うのがベストです。

これを、1日3分割理論と呼んでいますが、1日を3分割することで、
もっとも効率的に受験勉強ができるようになるのです。

こんな形でスケジュールを立てて、受験を乗り切ってくださいね。

必要なのは、戦略です。

自分の立っている位置は、どこなのか?

そして、これからどこに向かおうとしているのか?

これを常に突き詰めていくことが、合格の近道です。

応援していますので、一緒に頑張りましょう!