アナウンサー物語(自伝)
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アナウンサー時代の写真



幼稚園
小学校時代

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中学時代
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高校時代
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浪人時代
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大学1年
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大学2年
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大学3年
(前編)

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大学3年
(後編)

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大学4年
(前編)

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大学4年
(後編)

-- | 中学時代 |

中学は地元の公立中学に入学。
部活は”わらべ遊びクラブ”に入部した。
このクラブは、けん玉、ベーゴマ、メンコたまにゴム跳びをやったりするクラブだ。。
なぜか、メジャースポーツでも、マイナースポーツでもなく、あえて”けん玉”に没頭。(笑)
おかげで、今では”けん玉一級”です。

はっきりいって、成績は中の下。
そして、人と同じだけやっても全く成績が上がらない。
もともと、人並みの頭の良さが、自分にはないことを認識していた。
何をやっても人並み以上はできない。
運動神経に至っては人並み以下だ。
では、自分のとりえは何なんだろう。
考えたが、自分にはとりえなど1つもない。(強いて言えばけん玉くらいか?)

  そこで、幼き村上少年は考えた。

先天的なとりえが全くない。
それならば、後天的にとりえを作っていくしかない!

と決意を固め、あることを始めた。

そう、それはほかでもない、“受験勉強”だった。

やれば報われる。勉強は裏切らない。そう信じた。
中学生活、勉強に賭ける。
3年後、慶応、早稲田の付属高校に入れば、モテモテの人生が送れるはず!
楽しい人生を将来送るためには、中学時代を犠牲にし、早慶に入るのがベスト!
これが当時の自分が導き出した結論だった。

タダでさえ凡人の自分が、早慶合格を目指す。並大抵のことではない。
だから、人の倍、勉強しなくてはならなかった。
塾に通いまくった。
中1、中2のときは週に3日。中3は、なんと週6日!異常だろう。
月曜以外はすべて塾!プロ野球の選手のような生活である。
しかし、自分は凡人。やるしかない。
勉強のしすぎで、1.2あった視力は0.1にまで落ち、メガネが欠かせなくなった。
肩が凝り、針治療にも通った。
目の使いすぎから来る頭痛で病院にも通った。
長時間座っているため、痔になったのも中学時代であった。

その結果、偏差値は70を越え、早慶合格ラインに届くまでになった。
中学3年の春の校内模試では学年で2位にまでなった。
やれば報われる。そう感じていた矢先にアクシデントがおきる。

中学3年の9月、受験前の大切な時期、まさに悪夢だった。
なんと、体育のバスケの時間に、左の鎖骨を骨折し、ギプス生活を送る羽目になってしまったのだ。
上半身ギプスでぐるぐる巻きの状態だ。
といっても、動きづらくて勉強ができないのではない。
なにしろかゆくて全然勉強に集中できないのだ!
(あのかゆさは、ギプスをはめたことのある人しかわからないだろう)
しかし、成績はなかなか落ちなかった。
まだまだ、かつての蓄積が効いていたのである。

しかし、中学3年の1月
目の前が真っ暗になった。
模試を受けると、なんと偏差値が55!!一気に15もダウン!
そう、3か月で、いままでの勉強の蓄積を使い果たしてしまったのである!

      I AM NOT WHAT I WAS。
この英語が、まさか悪い意味で自分に当てはまるとは、おもいもよらなかった。。
“人は、3ヶ月で、ほとんどのことを忘れる。”脳の研究の第一人者、エビングハウスの言葉である。

そして、いよいよ2月。受験だ。
あんなにすらすら解けていたはずの問題がほとんど解けない。。
なんと早稲田、慶応ともに全滅。。。。

ああ、塾に週に6日も通っていたのはなんだったのか。
呆然と立ち尽くしてしまったのを今でも覚えている。
唯一、合格したのは、一番つらい人生を歩んでしまいそうな、私立の進学校
しかも男子校だった。。。
女の子はいない。まさに大学受験オンリー。そんな学校だ。

楽しい人生を送るはずが、なまじ勉強に精を出してしまったがために、受験校にいくはめに。。。
楽しい高校生活など、想像がつかない。
せっかく中学生活を犠牲にしたのに、結局、得たものはさらなる苦痛ではないか!

絶望にくれた村上少年は、なんと卒業アルバムを燃やしてしまった
“思い出の詰まったものを、なんてことするの!”そう言って親は怒った。
しかし、考えてもみてくれ。
思い出などあるはずがなかろう。
親に強制されたわけでもない、自分で中学生活を犠牲にすることを選んだのだ。
なんのとりえも無い自分。だからこそ、勉強にすべてを賭けたのだ。
その結果が不合格だったのだ。

骨折は言い訳にならない。
結局は自分の精神力の甘さである。
そう思って,精神力の足りない、過去の自分と決別したかった。
だから、卒業アルバムは、村上少年の犠牲となった。。。

そのため、中学時代の写真は手元には一枚も残っていないのである。
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